ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

河野太郎

 今や自民党の国会議員で、いや、全国会議員の中で唯一信用に足りるのは自民党河野太郎だけだといっても良い。(断言して大丈夫かなぁ、大丈夫だろうなぁ)。
 いつも引用する彼のブログ、「ごまめの歯ぎしり」に自民党総合エネルギー政策特命委員会(山本一太委員会)、第三回での彼の質問が載っている。

 最終処分に関する法律を成立させたのは自民党政権だ、保安院経産省の下に設置したのも自民党だ、原発を環境法令の適用除外にしたのも自民党だ、原発をクリーンエネルギーと呼び始めたのは自民党だ、昭和47年の覚書は自民党政権時代のものだ、いい加減な電力自由化を行ったのも自民党だ、自民党時代に電力の品質の議論はなかったのはなぜかと聞いている

福島第一原発の事故以前の自民党の会議では、こうした質問をしても、東電のパシリが、ではこれで終わります、と会議を打ち切ってきた。」しかし「既に二時間が経過したということで、今日の会議は打ち切りとなったが、山本委員長から、こうした問題を取り上げる会議を必ず作るという発言があった。」
 こんな具合に彼は書き記している。
 尤も、国会議員に限らず、各自治体の議員が自分のウェブサイト上に掲げる自らの活躍は必要以上に美化される。その証拠に自分の選挙区の各議員のウェブサイトを見てみると良い。書くとまずいと思っている議員は全然書き込んでいない。アップされる頻度がとても遅い議員は疑ってみる必要がある。だから、如何に河野太郎とはいっても美味しいことだけ書いてンじゃないのか、という視点は持って読むべきだ。
 この日(7月11日)の自民党総合エネルギー政策特命委員会はマスコミもこれを報じている。

 細田(博之元官房長官)氏は「過去を正当化する必要はないが、(原発を)すべてやめてしまえというのは感情的で適当ではない」と強調。柴山(昌彦衆院議員)氏が「(電力会社の)情報隠蔽(いんぺい)体質が改まっていない」と指摘したのに対しては、甘利(明元経済産業相)氏が「私(が経産相)の時にできることはやった」と述べるにとどめた。河野太郎衆院議員は、核燃料サイクルを含む原子力政策の総括を求めたが、細田氏は「反省だけしていては仕方がない。今の政府を追及すべきだ」とかわした。(時事ドットコム2011/07/11-22:45)

 この細田の反応については河野太郎は触れていないが、日本経済新聞もこの細田の発言を報じている。それにしても自民党のエネルギー政策はこれだけの状況を作り出した元凶なんだから、それが覆るような議論が重ねられることは全く期待できそうにない。それでいながら近々のマスコミの世論調査によると、自民党の支持が多少とはいえ上昇しているとは驚きを禁じ得ない。それほどマスコミ世論調査は信頼性が低いのだという結論になるのであればまだしも、本当に支持が増えているのだとしたらまたまた絶望が募ることになるのだ。
 甘利も細田も「自民党ぶっ壊し隊」の一員だと思うと納得だということにする。
 委員長の山本一太が自身のブログにもこの日の委員会のことを書いているけれど、ようやく細田が出席してくれたと書いているだけで、なんも論評していない。とこう書いたらあのお調子者は「委員長がこの時点で論評できるわけないでしょ」というに決まっている。君の行く先は全然見えていないよ。