ほぼ足りてまだ欲 その先

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そうだったのか

 封筒の表裏にもなにやら書き込みがあったりしてちょっと不思議な封書が届いて何事かと見ると、高校卒業以来、全く音信がなかった同級生からのものだった。開けてみると何枚もの便せんに五七五がいくつもいくつも書いてある。お爺さんは俳句の世界で有名だった人だと書いてある(私はその世界に全く位から何もわからない)だけでなくて、彼が大学を卒業してから米国へ留学し、学位を取って最後は某私立大学の学長を務めたとまで書いてある。素晴らしい人生を送ってきたんだなと思ったけれど、で、私にこれを送ってきた理由がなんなのかわからない。クラス会をやろうということなのかも知れない。そこには高校卒業以来何回かクラス会であった友だちの一人が幹事をやると書いてあるものだから安心していた。その旨一枚便せんに書いて送った。
 するとまた前回以上に五七五を連ねた便せんが送られてきた。こりゃなんだ・・・。不安が募る。するとその幹事をやると書いてある友人から随分久しぶりに電話。
 実は4-5年前からこうした手紙が送られてくる様になり、私の書いた便せんまで彼の手元に送られてきているという。どうやら何年も前の同窓会名簿を彼が入手した様で、そこには10数人のクラスメイトの住所しか掲載されておらず、私の住所も以前の場所になっているらしい。その僅かな住所の書いてあるクラスメイトにも同様に手紙を送っているらしい。私の新しい住所を彼がどうして入手できたのかがわからない。誰かに聴いたのかも知れない。
 誰から聞いた話なのかがわからないけれど、どうやら病院への入退院を繰り返す人生を送っていた様で、誇大妄想状態になっている様だというのだ。私はひょっとしたら早期認知症か、統合失調かも知れないなと思った。ご家族はどの様にケアをされているのだろうか、何かお困りではないかと思ったら、どうやら一人で暮らしているらしい。どうしたものか、思案投げ首である。