ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

商店街

 わが家の近所には昔は結構流行った商店街がいくつかある。昔といっても勢いがあったのはそれこそ30年位前までの話で、時間が経つにつれて人びとの動向はどんどん移っていってそれまでは生活用品に関わる商店ばかりだったのだけれど、その部分は一挙になんでも手にすることのできるスーパーに需要が移っていってしまって、個々の商店が脈略もなく連なっている、それも歯抜け状態の商店街では人の足が向かなくなった。
 それは地方のいわゆるシャッター街となんにも変わらない。違うといったらそれでも交通機関が近所にあるから住宅としての開発に焦点が移ってきている。つまり、あちらもこちらも、歯抜け状態でマンションになっていくのだ。マンションになって見ると、そこの部分の商店の繋がりが分断されてしまうから、ますます連続性が失われて人びとの足はそっぽを向くことになる。
 あとは観光客のための商店か、百円ショップの様な格安商店か、場外馬券売り場にやってくる人たちのための商店に集約されていくのかも知れない。
 その上、商店の経営者もどんどん高齢化しているから自然に閉店していく店が増えてくるはずだ。

 昔ながらの看板を出していた商店の壁に12階建てのマンションを建てるという工事概要書が張りだされていた。