ほぼ足りてまだ欲 その先

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ジョブス

 アップルのジョブスが引退する。彼がいなくなるとアップルには一体何が起きるのだろうか。これまでのような魅力的なラインアップが途切れるのだろうか。実はある意味では彼の次から次に繰り出す新機軸には悔しい思いを感じ続けてきた。一体どういうことかというと、金さえ十二分にあったら、彼のアイディアをどんどん堪能することができるのだけれど、現実はそうではないから、いちいちほぞを噛んできてしまったからなのだ。
 今や地下鉄で見ていると、あっちでもこっちでも振り回しているiPhoneも、ちょっと使ってみたくなるiPadも全くどう作動するのか知らない。アプリがどうのこうのという話をたくさん聴くけれど、全くいじったことがない。困らない生活をしている人にとってはどうでも良い。
 しかし、パソコンに関してはそうではない。生活の中に既にたくさん入り込んでいて、今や私は自分の手で字を書くのは月のうちに数える位に過ぎない。殆ど全部をパソコンでこなしている。もう20数年こんな生活を続けてきた。最初は社内報の原稿を書いた。そこから資料づくりは全部パソコンで作るようになった。
 しかし、パソコンの方はもうこれ以上の変わり様はなさそうだ。となると、これから先アップルはどんどん私にとって必然性のないところで動いていくことになるのだろう。それはジョブスが続けていようと、彼が第一線から退こうとも関係のない話かも知れない。しかし、ユーザーにとって、ジョブスの絶対安心感というものはかなり強かったといって良いのではないだろうか。たとえ不完全性を見付けても許していたという風潮はなかったか。そんな本質的とはいえないような、感情的な部分に何か起きそうな気がする。