ほぼ足りてまだ欲 その先

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権現の湯

 借りた車のナビゲーターが古いのか、ソフトにバグでもあるのか、とんでないところに連れて行かれてしまった挙げ句の果てに見つけた今日の日帰り温泉立科町の「権現の湯」という。400円。なんだか中の造りが小諸の「あぐりの湯」に似通っているところがあって、図面を一部流用したのではないかと思われるくらいだった。お湯はナトリウム系のこの辺にあるお湯だけれど、湯量が少ないのか、露天風呂はかなり小さい。図々しい親父一人が身を横たえてしまったら入りにくいくらいだ。ただし、洗い場はなかなか快適だし、私は得意ではないがサウナもある。
 風呂から出てきて自動販売機からアイスクリームを買い(近頃のアイスクリームというのは馬鹿にできないくらいたくさんの種類があって何が何だかわからない)、やれやれと腰を下ろすと、テレビで民主党の議員総会での代表選挙を生中継していた。二回目の決選投票になっている。考えてみればたかだか300人程度の人間が代表を決めるだけなのに、それがそのままこの国の総理大臣に直結してしまうというのはいくら何でもふざけている。この党は代表を決めるのに、党員全員が投票もせず、国会議員だけにその権利を限定してしまうという愚は何だ。全党員の一人一票で投票をなぜしないのか。それは私的グループの問題なんだからほっといてくれ、というのであれば、そんな私的グループの代表が即一国の総理大臣につながるシステムはよしてもらいたい。
 こんな情けないほどスケールの小さい仕組みにぐるぐる巻きにされてにっちもさっちもいかなくなるというこの国の現状を見ていると、陸軍軍人が最後にはすぐに腰の軍刀を引き抜いたり、拳銃を引き抜いたりして政党政治家や官僚を脅しまくって満州でやりたい放題だった旧帝国陸軍の論理と似たような閉塞感を感じる。