ほぼ足りてまだ欲 その先

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キリスト像

 欧州はあちこち歩くとあっちにもこっちにもイエス・キリストの十字架が置かれているのを見る。至極当たり前に思えるのだけれど、それが中欧各国の場合、そうもいっていられない。というのは、多くの国が鉄のカーテンの内側にいたものだから、宗教を否定されていたという事情にある。
 昨日やってきたハンガリーのショプロンという街は1921年に市民の投票によってその帰属を決したときにオーストリアではなくてハンガリーを選択した。その結果共産党政権下に組み入れられることにその後なったわけだけれど、昨日見せていただいた市の議事堂では入り口のすぐ上に小さなイエス・キリスト像が掲げてあり、そのあまりの小ささとつい先日までの共産政権下の事情とがあって不思議に思ったのだった。
 今の市長が選挙の結果当選したときに「主のおかげである」と宣言した言葉を受けてこれがここに掲げられたという。
 共産党政権になり、そしてそれがまた自由主義に移行し、人々は大きな選択と影響を受けて暮らし続けていることを考えさせられる。