ほぼ足りてまだ欲 その先

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文化の日

 およそ文化的ではない昨今のこの国の現状を見ていると「文化の日」だといって勲章をぶら下げた偉い人たち(長生きしたから偉いッてわけじゃないらしいけれど、紛らわしいやねぇ)の写真を見ても、全然文化的国家のような気がしない。
 特に春・秋の褒章対象者の発表なんて見ていると、もうおふざけとしか思えない。こんな勲章の意味は全くないなぁという気がするんだけれど、これって一体誰から授かるものなんだろうか。その時の総理大臣から貰うんだとしたら、貰った後で、地面に叩きつけて踏みつける奴が出てきてもいい位じゃないのか。
 なんたってこの秋の受勲対象者は「4,079人(うち女性343人)」で、「民間人は2003年の栄典制度改正以来、最多の1,775人で全受章者に占める割合も43.5%だと、原発から放出される放射線各種の分析は報じない讀賣新聞も発表文そのままに報じている。
 ということはこれまでの叙勲対象者というのは官の人間ばかりだったということだ。実はこの候補者というのは民間人の場合業界団体なんかから推薦状みたいなものをどんどん出すんだそうだ。だから、孤立無援で何かを紡ぎ続けている人だとか、業界団体の中でも大いに嫌われている昔の浅野総一郎みたいな類(彼は日本工業院俱楽部に入れて貰えなかった)は金輪際叙勲対象者になんかならないのである。
 それにしても朝丘雪路旭日小綬章だてんだからこんな勲章はどうでも良い、という類に分類されるてもおかしくはないな。商社の元社長が旭日大授章だなんてきくと、「あぁ、そうですか!」といいながら新聞を投げつけたい。
 ま、所詮勲章なんてそんなものだ。その辺の古道具やで一個買ってきてみるかなぁ。

 なんでこんな日に右翼の街宣車が音楽をがんがん鳴らして走っているのかと思ったら、そうそう、この日は元々は明治節なんである。こんなことを書くこと自体が彼等の狙いに沿っているけれど。