大学の後輩の女性が海外青年協力隊でバングラディシュに2年派遣されていたが、この9月に帰国した。その彼女の報告会を兼ねて、JICAの説明会が母校であった。青年の他にシニアの協力隊があるのは知っていたけれど、日系社会でのシニア協力隊があるというのは知らなかった。
JICAのHPで日系社会シニアボランティアの要請例を見るとソーシャルワーク系では高齢者施設でのリクレーションのコーディネイションや介護系の指導、養成の分野があげられている。
ここではブラジルからの要請が掲載されているのだけれど、実はこのニーズは多くの日本人が暮らしている異文化社会の中に普遍的に存在しているし、逆にわが国に於ける外国人の社会にも存在している問題でもある。これは社会が如何に異文化を抱えて暮らしている人たちが存在するのかという点を意識しているか、いないかという点に大きく関係があって、その点でははなはだ残念ながら私達のこの国では他の先進諸国と較べると大いに見劣りがする。
それにしてもJICAがこの視点を持っていることを知ってちょっと見直したのだ。
