ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

凍結でスリップ

 今では車も持っていないから、殆どそんな目に遭うことはないけれど、道路が凍結していて滑るのは私にとってはとても怖い。これまでに覚えているだけで三回そんな眼にあった。
 最初は清水に暮らしている時に友だちがペンションを経営していた斑尾に行く時に、52号線を夜中に走っていた時だった。多分線路を越えている橋を真っ直ぐに上がって行った。そのまま真っ直ぐにおりていっているのかと思ったら、その橋は上がってから右に曲がっていて、線路を渡ったら今度は左に曲がっていて、それから降りていっていた。右に曲がったところまでは良かった。それから先、左に曲がりながら下り始めていた。そこでスピンしたのだ。後ろから来ていた車は遠巻きにしていて、対向車が来なかったから、どうにか停まった。扉を開いたら、見えないくらいに凍っていた。そろそろ降りていって、直ぐにチェーンを後輪に履いた。
 次は1979年のアメリカだ。Salt Lake Cityで幼い子ども三人を抱えた若夫婦の家にホームステイしていた時に年末休暇が来た。彼らは故郷のIdaho Fallsに帰省するというのだ。一緒に行くかと聴く。一緒に行かない選択があるのかといえば、それは一人で留守番をするか、同じ時にいた日本人の連中とLas Vegasに行く選択しかない。それも車で行くというのだ。どうせならスキーのできるチャンスのあるIdahoの方が良いかとそっちに行った。Idahoも遠い。夜に移動する。旦那が運転する。その帰り道だった。ふらふらっとしたと思ったら、す〜っと滑って気がついたら車はフリーウェイの道路面から法面を下った。ヤバイ!と思ったら彼はなんとそのまま法面を登って道路に戻った。さすがにびびったのか、停まってみると、ブラック・アイスだ。
 その次もやっぱりSalt Lake Cityにいた間のことだったと思うが、坂道の途中に建っている家に行った時、車を止めたら、車はそのまま滑って下って停まった。道路から外れたわけではなかったから大丈夫だったけれど、あのまんま滑り落ちていたら、私はあの日どうやって家に帰ることができたのか、今考えても怖ろしい。
 もう凍った路に車で出る気はない。