昨日のニュースで東電の松本が仏頂面で「内視鏡を突っ込んだけれど、放射線によるノイズでよく見えませんでした」といっているのは見たのだけれど、こっちの話はケーブルが繋がっていなかったからなんだったのか、よくわからなかった。
東京電力は19日、福島第1原発1〜6号機の運転状況を監視する装置の非常用電源が事故時に接続されておらず、国の緊急時対策支援システム(ERSS)にデータが送信できない状態だったと発表した。東電は4カ月前の工事の際に用意したケーブルが短かったため放置していた。
非常用電源は2時間近く作動するため、接続していれば事故直後の原子炉の運転データが得られて住民避難の判断に役立った可能性もある。東電の危機管理の在り方があらためて問われそうだ。(東京新聞2012年1月19日 13時53分)(共同)
つまり、4ヶ月間なにもしないでそのまま放りだしていたということになる。非常事態が起きるとはこれっぱかりも思っていないというのがあの会社の体質だということだ。しかも保安院まで「緊急性が高いと思っていなかった」といっていたそうだ。「安全な施設」なんだからそんなことは起きるわけがないんだから、そんなことにこだわったのではかえって「安全な施設」ではないことになってしまうって奴か。
SPEEDIにインプットされるべきデーターが送り出されていなかったということになるのだろうか。京大の小出助教によると津波が襲ってきて以降は、もし繋がっていたとしても機能しなかったのだから、データーが送り出されていなかったのは地震以降それまでの間だけではないかとしている。それにしてもまったく事故を想定していなかった体質が明らか。
こうなると、その辺のストレス・テストが「妥当」だと簡単に判断しているのはこうした体質をそのまま引き摺っていると見て良い。簡単には霞ヶ関が下す判断をまともに鵜呑みにする訳にはいかない。