ほぼ足りてまだ欲 その先

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奇遇

 私が卒業した高校は品川区にあって、原則的には当時の都立第一学区ってのは千代田区、港区、品川区、大田区だったから、クラスメイトは概ねその四区の出身者である。われわれが卒業したあとに学校群というのが導入されて、何が何だか私にはわからなくなった。
 そんな第一学区の高校の卒業時のクラスにいた女子のうちのひとりが、なぜかわが家の近所にいる。15年ほど前にクラス会をやった。その時には近いんだなというのはわかっていたんだけれど、女性のことだから詳しく聞いてはいけないと思っていたからどこに暮らしておられるのか良く知らなかった。
 10年前に私が600mほど離れたところに引っ越した。するとそれが彼女の家に近づいたと見えて、それからは街中でバッタリ遭遇するようになった。その同級生に今日も街中でばったり逢った。
 同じクラスにいた男子が想像を遙かに超えた手紙を送って来てんだという話をしたら、彼女のところにも送ってきたというのだ。そしてやっぱり中身はどこそこで博士号をとったとか、元々実家はこういうバックグラウンドがあるんだとか、凄い話ばかりになっていたのだという。ということは彼はクラスの全員に同じような手紙を送っているのかも知れない。
 ところで彼女がいうには、いつだったかに私にそっくりな人に通りであったから声を掛けたんだそうだ。するとそいつは「私は違う、人違いですよ!」と冷たくいって通りすぎていったというのだ。そりゃ一体誰なんだろうか。うちの近所に私にそっくりな奴がいるということか!?不気味ではないか?それとも私が夢遊病となって歩いているのだろうか。彼女はとても心外だったというのだけれど、それは間違いなく私ではないのだ。私がそんな冷たい態度をとるわけがない、今日だって私から声を掛けたじゃないかと力説しておいたのだけれど・・。