歯医者を予約していった。診察券を出して見たら、最後に行ったのは丁度10年前のことだった。裏に予約の記録が手書きしてある。10年前といったらまだ前の家に暮らしていた時のことで自分もまだ毎日ではないけれど通うということをしていた頃のことだ。
今回は何でいったのかというと、まず下の前歯が一昨日に縦にぎざぎざができたことだった。こりゃなんだろうと舌の先で触ると、どうやら欠けたようだった。歯医者の先生によるとやっぱり歯の先がギザギザになっているように劣化してきているらしい。そういえばこんな症状をどこかで見たことがあるなぁと思ったら、そうだ、私が39年半使ってきた象牙の箸がやっぱりこんな具合だ。結婚当初、どなたかからいただいたものだったか、当時はまだ売られていた象牙の夫婦箸なのだ。さすがにここまでくると自分の歯だってそんな具合なんだから、箸だっておかしくなろうというものだ。というわけで、連れあいが使っている方も相当に痛んできているものだから、この際箸も新替しようと、買い置きしてあった箸の中からめぼしいものを選び出して今夜から交換する。
肝心の歯の方はなにやら麻酔をかけて埋めてくださったけれど、こりゃ早晩時間の問題だろう。もう一本の虫歯の方が大仕事になりそうで、次回は一時間を抑えましょうということになりにけり。歯医者の帰りに一人でおいしいものを内緒で食べてこようと思っていたのだけれど、医者を出る時には麻酔がまだとれていなくて、とても外食できるような状態じゃない。内緒で行動しようとした天罰か。
