昨日はあの暴風雨の中、銀座で50周年を迎えた先輩のピアノ・トリオのパーティーがあった。地下鉄を銀座で降りて地下道でできるだけ近いところまでいって外に出る。地下道はいつもに増した人通りで、何人もの人たちが壁に貼ってある地下道案内図をためつすがめつしていたところを見ると、地上を行く人は少なかったに相違ない。
5年前にも同じ会場で45周年をやった。あれからもうすでに5年が経ってしまったかと思うとそのあまりに早い時間の流れに、毎度ながら、本当に驚き、残りがどんどん減っていくことにがっかりしてしまう。このトリオと私が知り合ってからでも、もうすでに45年ほど経っているから、集まったメンバーの中でも関係は古い方なんだろうけれど、何しろ彼らの最初の5年間というのは驚くような話で、高校生になったかならないかの頃からジャズに手を染めていたというのだ。ヤマハが始めたLight Music Contestの第一回関東地区大会で三位になったそうで、このときの優勝バンドが早稲田のジャズ研のギターの増尾好秋たちのバンドだったのだそうで、当時ラジオで放送された演奏の録音テープなるものを聴かせてもらったことがある。
それにしても、この歳で4時間弾きっぱなし、叩きっぱなしの三人には驚くしかないのだ。先日とても久しぶりにたった1時間叩いただけで腹筋が痛くなっちまった私のような輩とは大違いのようだ。
