ほぼ足りてまだ欲 その先

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「考える人」

考える人 2012年 05月号 [雑誌]

考える人 2012年 05月号 [雑誌]

 新潮社の季刊雑誌。新潮社は週刊誌や新書でとっても偏った記事を書くので大嫌いなんだけれど、この雑誌にはここのところ敬意を払ってきた。ま、雑誌に敬意というのはちょっとおかしな話かもしれないけれど、視点がよいということになるのだろうか。
 いやしかし、今回の号が特集が「東北・日本の根っこ」となっていて、本音をいうとこの雑誌まで「東北」じゃなくたって良いんじゃないかという気がしないでもなかった。

 ところがユニクロ以外に広告の入っていないこの雑誌は、香取章子の「動物たちの3.11」なるものを掲載していて、参っちまったのである。「動物と子どもと死に至る病気」を題材にする映画やドラマは「卑怯だ!」といって相手にしない私だって、真実には参っちまうのだ。特に、中見出しに「人が見つかっていない時に、ペットなんか」なんてのを見つけると、もうそれだけでへろへろになってしまう。先代の我が家のお猫様である「とら」が、たまたま留守にした時に一人で死んでいた時なんぞはもう立ち上がれなくて、学校のイベントをそれを理由に欠席すると連絡したら、おばさんに「ペットが死んだくらいで・・」といわれて、もう二度と彼女の顔は見たくないと同窓会に顔を出したくないなと思ったくらいだ。
 自分から病院に行くこともできないし、自分で症状を説明することのできない動物たちはこういう状況に立たされると、本当に哀れで悲しいものがある。
 彼らを助けてくれる方たちがこうして取り上げられるということは非常に重要だ。