ほぼ足りてまだ欲 その先

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機内で見た映画

「The Savages(2007)」日本では未公開だった映画なんだそうだけれど、検索すると「マイ・ライフ、マイ・ファミリー」という邦題がついているみたいだ。こりゃどういうことだろうか。DVDで出回る時に「ザ・サベージ」では昔のバンドの名前と間違える人が出るからだろうか(まさか・・・)。この家族の名字が「Savage」という変わった名前だというだけのことで、内容はとてもシリアスな高齢介護、人生を考えさせるものだ。Philip Seymour Hoffmanが独身の大学教授でその妹の売れない脚本作家を演じるLaura Linneyとのやりとりがとても興味深い。この映画が日本で公開されなかった理由を知りたい。シネスイッチやシャンテ、あるいはかつてあった恵比寿なんかにぴったりだと思うのだけれど。
 ハリー・ポッターのDaniel Radcliffe主演の「The Woman in Black(2012)」は有名なホラー小説の映画版なんだそうだけれど、なにしろ全編夜の場面ばかりで、エコノミー・シートの小さな画面で見ていると、何が何だかさっぱり見えない。見えないから怖くなくて良い、ということにもなるのかもしれないけれど、眠くなって途中でやめた。Radcliffeの声からはどうしても、ハリー・ポッターしか出てこない。
 古い、古い、Jack Nicholsonの映画「As Good as It Gets (1997)」は確か日本では「恋愛小説家」というつまらないタイトルになっていて、とても低い評価だったのではないのだろうか。だろうかというのはこの映画が公開された当時、私は日本にいなくて、この映画が公開されていたのは知っていたのだけれど、その時期は日頃の生活で英語にくたびれ果てていたものだから、映画まで英語のものを見たくはないと、当時は日本のテレビ番組のビデオばかりを借りてみていたのだった。単純といえば単純だけれど、偏屈野郎の小説家が人を見る目がどんどん変わってくるという「人生最後までいろいろ刺激にあふれているんだぞ!」ものといっても良いかもしれない。
 「We Bought a Zoo (2011)」は「幸せへのキセキ」という邦題で6月に日本でも公開されるのだそうだ。元はといえば英国にある本当の動物園の話で、主演がMatt Damonでござる。最後のシーンで不覚にも落涙。二人の子どもに彼らの母親と初めて出逢ったときのことを説明する父ちゃん!また、この母親役がそれはそれはキュートなんだよなぁ。自分の家族に思いをいたす一編。機内で見ていて良かった。