ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

昨日の官邸前

主催者はこれまで最高だった前回の約4万5千人を大きく上回る15万〜18万人が集まったとしており、官邸周辺は騒然となった(警視庁調べで約1万7千人)。(朝日新聞デジタル2012年6月29日23時4分)

 前回を遙かに上回るというのは確かだろう。しかし、この主催者発表の15-18万人と警視庁調べ1.7万人では10倍の違い。それを「こりゃどうだ!」的にわざわざ並べなくても良いじゃないか、とにかく万を超える人間が集まったということは事実だろう。
 私は丸ノ内線の国会議事堂前で降りても多分どうせ坂を下ることになるだろうからと「溜池山王」駅の8番出口から地上に出て、溜池の交差点を六本木通りに沿って左に曲がったら、横から40人ほどの制服警官が歩調を取って坂を上がっていった。4週間ほど前はこんなにはいなかった様な気がする。空にはヘリコプターが2-3基ぐるぐる廻っているし、雰囲気は全然違っている。内閣府下の交差点に着いたのが18時半頃だった。そのまま左に曲がれば官邸前交差点はそのままなのに、警官がバリケードを張っていて入れてくれない。財務省上の交差点が最後尾だといわれた。
 ところが六本木通りを渡った財務省方面の歩道にももうすでにぎっしりと人が詰めていて、それは経産省前の交差点まで続いていた。それからもどんどん地下鉄から人が出てきているのだから、もっともっと人は増えたに相違ない。しかし、人数が何人を超えたからすごい、超えないからだめだというわけのものでもない。大飯の再稼働が如何にバカな判断なのか、ということは高校生だってわかっているんだということが参加者を見ていればよくわかる。ごく普通の人たちばかりだ。かつての芝公園銀座の公園から出たデモの時の様に日頃から市民活動をしている人たちばかりじゃないというのが実によくわかる。これは実際に現場に行かなくてはわからない。これがこれまでのものとは根本的に違っているというのが本当によくわかっているのは現場の警察官たちかもしれないぞ。
 いずれにしろ、この抗議行動をマスコミ各社が取り上げたのはこれが初めて。
 財務省前から官邸前交差点までの道路は車道まで抗議の人たちで埋め尽くされたらしい。