立教大学には観光学部がある。尤も観光学部なんて今じゃあちこちの大学にあって、この学部に行くと遊んで暮らせるような響きがあるのかもしれない。もちろん観光して遊ぶ学部じゃないわけでカルチャーセンターじゃない。この学校の観光学部の始まりは 1946年に開設された「ホテル講座」から始まっていて、学部になったのは1998年のことだから、学部になって14年目ということになる。
で、この大学にも方々の大学と同じように法科研究所があるので、この組み合わせから作られたのが「観光に特化された法的紛争を双方の高い専門性を駆使し、かつ大学という中立の立場から公正に解決することを目的」に「「裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律」（ADR法）の定める認証紛争解決事業者としての認証を受け」て調停手続による紛争解決の活動をしているのだそうだ。
とかく旅行くらいだからしょうがないじゃないかという諦めで泣き寝入りしてしまうトラブルはどうしようもないものだと思っていたけれど、この試みは業界にとって辛いところがあるかもしれないけれど、モラルを底上げするという意味では重要な働きかもしれない。
どれだけの相談が持ち込まれて、どんな解決が図られているのか、大変に興味ぶかい。
