ほぼ足りてまだ欲 その先

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悪いのは三波春夫か

 今更の話じゃないけれど、「すぐに切れる奴がとっても増えてない?」という話を先日NHKの「特報首都圏」とかいう番組でやっていた。鉄道の職員が良く殴られたりするんだそうだ。そのうち6割は酔っぱらった上での乱暴狼藉だという。酔っぱらうというのは自制心が解き放たれてしまうということだろうから本来的にそういう人間は心の底に誰かを殴りたいという想いを常に心に抱えているということではないのか。それが一気に解放されたところに明らかに自分より不利な立場、つまり「いらっしゃいませ、ありがとうございます」という言葉を持って遇しなくてはならない立場の人間だということを察することができる存在を確認しちゃうということではないのだろうか。
いつもいつも自分は決定的な上位に立つことができない。職場では無条件でいうことを聴かなくてはならない立場かもしれないし、無条件でいうことをきくということをしてくれない部下ばっかりなのかもしれない。
 だから自分はここでは決定的に「優位に立つ人」であることを認識するやいなやそれは思わず盛大に主張したいという気持ちに切り替わってしまうのではないのか。
 それはどこで国民全部といって良い大多数によって認識されるのかというと、三波春夫が連発した(いや、あの人は一言もそんなことはいっていないらしい)「お客様は神様です!」によって広く全国民が知ってしまったのだ。
 その共通認識に立った上で、その客に対して「一体なんつう口の利き方か、君は一体誰に向かっていっているんだ。ちょっと待てだと?待てるものか!」ってんで殴りかかるということになる。
 だって私だって、なんだか訳のわからない先物取引やら、墓売買(こんな電話が掛かってくる年齢になっちまった)やらの電話が掛かってきたら、突然、どんなことをいって相手を罵倒しても良いんじゃないかという錯覚に陥りそうになるのだから。