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懸念があるどころじゃない

認知症の入院「半数は2カ月で退院」 厚労省が通知へ  日経新聞電子版2012/8/9 0:59
 急増している認知症患者の長期入院を改善するため、厚生労働省は8日までに、「新たな入院患者の半数は2カ月以内に退院する」ことを目標に医療態勢を整備するよう、都道府県に近く通知する方針を決めた。都道府県は通知に沿って2013〜17年度の医療計画を策定する。
 同省の有識者検討会が昨年9月、2020年度までの目標値として意見をまとめていた。
 厚労省によると、2008年の調査では精神科に入院した認知症患者の半数が退院までに6カ月以上かかっていた。症状が改善しても地域の受け入れ態勢が不十分などの理由で、入院が長期化する人も少なくない。このため同省は、自宅や施設で医療や介護を受けられる態勢を整備し、入院期間の短縮を図ることにした。
 これに対し医療現場には、受け皿が不十分なまま退院が促されかねないと懸念する声もある。

 懸念があるのではなくて、今のままだったらそのまま認知症の患者を抱えた家庭がそのまま介護しきれず、あちこちで悲惨な状況が生まれることが目に見えている。現場からの声をきちんと取材したなら「懸念する声もある」だなんてひとごとな記事を書いている場合じゃない。
 それではいけないことは事実で、介護の担い手が足りない部分を病院に肩代わりして貰ってきたというのが実態で、そうではなくて介護分野を充実して行かなくてはならないという現実をどうにかしていくための第一歩として捉えることが重要なんだけれど、ここへ来てさぁ来年からの医療計画にこの考えをすぐに入れなさいってのは無茶苦茶じゃないのかな。