ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

得体が知れない

 なにもここに書くことはないのだけれど、思いついたから書いておく。
 中軽井沢(昔の沓掛だけれど、なんでこんなつまらない名前にしたのかねぇ。)の駅舎が何ともとんでもない造りに改築されている。今や国鉄が民営化されて、長野新幹線が開通したらJR東日本信越本線を横川で終わりにしてしまい、横川と軽井沢の間の線路にはもはや鉄道は走らず、ただ遺構として残っているだけとなった。「世界遺産にしよう!」とかいうキャンペーンが進行中らしいが、勝手に現地の人たちの足を取り上げて、なにが世界遺産だろうか。
 で、軽井沢から長野方面は田中康夫が県知事時代に盛んにキャンペーンを張っていたしなの鉄道ということになった。つまり利用者ががっくりと減少してしまったいち民間鉄道である。その中軽井沢の駅が驚くほどおしゃれな、近代的な、大がかりな駅舎になりつつある。一体全体、何をトチ狂ってしまったのか知らないけれど、実に場違いな雰囲気満載だ。隣の信濃追分の駅が実に場にふさわしい昔のままの駅舎であるのと比べるとどんなプレゼンで洗脳したらこんな計画が通ってしまうのか、教えて欲しい。
 その中軽井沢の駅から山に向かって上がっていくと、今人気絶頂の星野温泉がある。かつてはひっそりと由緒あるそれらしい温泉だったのだけれど、今やスノッビーを絵に描いたようなコンセプトを振り回すレジャー業で有名になった。北はあのトマムを「三顧の礼」を持って迎えられたのだという説明で手に入れ、南は地元民の反対を押し切って、水が出ない竹富島に非常に閉鎖的な観光施設を運営しているあの星野リゾートである。
 その入り口の向かいにガソリン・スタンドがあってその上に細い道がある。この道に入ると右側は鬱蒼とした森で、先日までは入り口だってなんだかよくわからない、苔むした雰囲気だったのに、今年は入り口が綺麗に整備されて、千代田の方々がこの街に滞在中は警官が入り口に立っていたので、なんだかその関係性について揶揄されている。
 この道を進むと昔からある清水山荘が左手に現れ、その先の坂を登っていくと道はくねくね道になる。そこに今年になってびっくりするような工事が進められている。まるで大きなお寺の本堂を大修繕するときに掛けるような大きな屋根が造られているのが見られる。どうやらパイルを打ち込んでいるところで夏期間になってしまって工事が止まっているらしい。ところが道路からは中が覗うことができないように白い壁が構築されている。普通だったら建設請負企業の名前が大書され、白地に緑の十字の安全旗が立っていたりしているはずだし、建築確認申請に基づく工事詳細を記した掲示がなくてはならないのに、そんなものが一切ない。
 どうしてこんな状況で工事を進めることが許可されているのだろうか。噂では米国の某大金持ちが建てているんだとかいわれているらしいのだけれど、まるで某宗教団体だったらやりかねないようなやり方で不可解きわまりない。