ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

功を奏する

 若い人を中心に、「国防」を語る人たち、場所がどんどん増えて行っているような気がする。戦争はこんりんざいしないぞ、軍隊は持たないぞといっていた人たちはもう歳をとりすぎたのだろうか。
 この国を守るのはこの国の国民として当たり前だ、周りに今にも攻めてきそうな国があるのに、もしもの時に備えてその準備をしない国家なんてあるものか、という論調がどんどん支持を増やしているかの如くに思える。そこへ運良く大阪維新塾の力強い言葉がこぎ見よく響いてくる。
 このあり方はあの昭和11年以降の展開にそっくりだ。第一次世界大戦後のドイツのあり方にそっくりだ。言葉は気持ちを作り出す。一致団結だ、撃ちてしやまんだ、暴支膺懲だ、われわれは優秀な民族だ、悪いのはあいつらだ、奴らが今にも攻めてくる。
 戦争を煽って危機感を植え付ける。なぜそんなことをしなくちゃならないのか。中国共産党が煽っている、韓国李明博政権が煽っているのと全く同じことなのだ。あの国がわれわれに謂われのない恨みを持ち続けているからなのだといい続ける。
 単純に煽るのが一番力がある。「この国を守る!なぜ守ってはいけないのか!」この言葉にただ単純に反対する理由はどこにもない。だから、物事は簡単だ。武器を取る、備える、向こうがやってこなくても何かしらの理由をつけて攻め込む。そういう論理の中で間違えたのではなかったのか。
 今回のこの動きはとても不思議なタイミングで構成されている。大阪維新塾、自民党の総裁選、オスプレイ配備、原発再稼働・・・・。
 この国はとうとうまた同じ轍を踏むことによって若者を犠牲にしようとしている。それでなくてもそうした自己犠牲が大好きだから。