ほぼ足りてまだ欲 その先

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国旗・国歌

 法律で制定されて日の丸が日本の国旗ということになり、君が代が日本の国歌である、ということになったのはついこの前のことだ。あれは1999年のことだから、決められてからまだ12-3年のことだ。
 私には実に手垢にまみれた国旗であり、国歌だったのが残念だった。戦争に負けた時に、全然違うものにすれば良かった。まぁ、取りあえず旭日旗が国旗にならなくて良かったなと思ったけれど、あれは海軍の旗で、戦争に負けても日本進軍のそれこそ旗印だった旭日旗海上自衛隊の艦船にはそのまま掲げられていたのがなんだか時代錯誤を覚えさせるものだった。自衛隊ではラッパのメロディーも旧帝国軍のラッパそのままで、昔の軍隊が大好きな人たちにとっては堪らない郷愁を感じさせるようだ。
 そしてもちろんこの国旗と国歌を公立学校の式典で教職員には強制することが当たり前に行われるようになってきている。最高裁がこの強制は憲法の思想信条の自由を侵すものではないという判決を下している。
 自民党民主党の思う通りになっているということだ。どうせ国旗国歌を決めるのであれば、戦前のあの「自国民のみならず、周辺各国を侵略し、それに対する恭順の姿勢を強制した時の象徴として多用されたもの」ではなくて、新しいものを制定すれば良かった。誰もがなんのためらいもなく、ともに肩を組んで歌うことの出来るもの、見上げることの出来るものにすれば良かった。そうすればみんな胸を張って目を輝かせることが出来ただろうに。