ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

 3.11以降、さまざまな本が刊行されていて、大きな本屋にいくと、3.11ものがこれでもかと山積みされていて、逆に埋没してしまった。
 昨日銀座の教文館というまぁまぁな本屋で、そんな規模だからこそ見つけることができたのがこの本だった。

3・11に問われて――ひとびとの経験をめぐる考察

3・11に問われて――ひとびとの経験をめぐる考察

 まずタイトルからして一連の3.11ものと大きく異なっている。「3.11を問う」のではなくて逆に「問われて」いるのだ。
 そして、著者を見ると見慣れない組み合わせだ。水俣を生涯のテーマにしてきた栗原彰とテッサ・モーリス・スズキの名前が並ぶというの私の発想の中にはなかった。それぞれについて視野の中に常に入れていたつもりだったのだけれど、この組み合わせは意外だった。そして、返す返すも残念だったのは、この本が今年の2月に出版された時に、私が見つけることができなかったことだ。いくら山積みだったとはいえ、あの時にタイミング良く手にすることができなかったことが残念だ。