3.11以降、さまざまな本が刊行されていて、大きな本屋にいくと、3.11ものがこれでもかと山積みされていて、逆に埋没してしまった。
昨日銀座の教文館というまぁまぁな本屋で、そんな規模だからこそ見つけることができたのがこの本だった。
- 作者: 栗原彬,テッサ・モーリスースズキ,苅谷剛彦,吉見俊哉,杉田敦,葉上太郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2012/02/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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まずタイトルからして一連の3.11ものと大きく異なっている。「3.11を問う」のではなくて逆に「問われて」いるのだ。
そして、著者を見ると見慣れない組み合わせだ。水俣を生涯のテーマにしてきた栗原彰とテッサ・モーリス・スズキの名前が並ぶというの私の発想の中にはなかった。それぞれについて視野の中に常に入れていたつもりだったのだけれど、この組み合わせは意外だった。そして、返す返すも残念だったのは、この本が今年の2月に出版された時に、私が見つけることができなかったことだ。いくら山積みだったとはいえ、あの時にタイミング良く手にすることができなかったことが残念だ。