わが家が正月気分に浮き立たないのは初詣やら、年越し蕎麦やらそういう正月行事をみんなでうち揃ってやったりしないからだろうか。それでも一応元旦の昼の飯だけはちゃんとみんな揃ってお雑煮を食べ、おとそ代わりにワインなんぞを明けたりしている。
子どもたちが小学校に上がるかあがらないかの頃はみんなで正月3日あたりに地元の七福神巡りなんぞに行ったこともある。けっこう広がっているものだから、かなりの時間がかかる。
2日はうちの実家へ行くのが習慣だった。孫まで全員集まらないとおやじは機嫌が悪かったのではなかったか。何となく、集まるべきなんだと思っていたような気がする。
もはや両親もいなくなり、長男の私が出てしまっているからなにもその種のことをやらなくなった。
それやこれやで今はもう全く正月といってもなんの意味もなしていない。帰省するわけでもないし、家族揃って墓参りするわけでもないし、どこかへディナーにいくわけでもない。そうして代替わりがしてまた新たな家族習慣が生まれることになる。
