ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

土曜散歩

 どうも天気予報を聞いていると今日明日はまだ暖かいけれど、月曜日の成人の日(適当に祭日を動かして連休にしちゃう制度により)は東京でも寒くて下手をしたら雨どころか雪になるかも知れないなんていっているのを聞いて、やおら腰を上げて上野のアメ横に出かけることにした。というのは、ひとつには珈琲が払底しそうになっていること、そして冬にはどうしてものみたくなる「SwissMiss」が欲しいなと思ったからでもある。実は「SwissMiss」はAmazonで買ったら60袋でなんと950円という超安値オファーがある。しかし、そんなに買ったら糖尿病になっちゃう。10袋入りでいうと380円で、アメ横の方が俄然安い。

 珈琲はこれまでいろいろなお店の珈琲を買ってきているんだけれど、MJB Army Green袋詰め900gがアメ横だと660円とお安い上にこの味を私が気に入っている。しかし、これも今度の円安傾向でどうなるかわからない。こういう業界はあっという間にそういう傾向に便乗するからだ。尤もこういう嗜好品はなくたって暮らせるわけで文句を言うべき筋合いじゃないかも知れないね。私はそれほどガンガン珈琲を飲むわけではないけれど、浅はかならずペーパードリップして大きなマグに一杯呑む。で、出かける時は自販機で買ったコーヒーのアルミ瓶缶にまた自分で入れて持って出る。冷えてしまってもこのMJB Army Greenは味に深みがある。
 街を歩くとやけに地図を片手に歩いてくる人たちにすれ違う。一体これはなんだろうといぶかしがりながら行くと、日頃は全く誰もやってこないお稲荷さんの境内にのぼりが何本も立っている。何人もがお祈りをしている。そうか、ここも下町七福神のひとつになっているのか。そりゃ知らなかった。地元のことを知らないのは地元の人間なのか。尤も私はこっちに住み始めてまだ10年ちょっとにしかならないからしょうがないか。そういえばこの辺に住んでいる知り合いが昔そんなことをいっていたかも知れない。
 上野駅近くのよく知られた神社まで来ると2月3日の節分の豆まきのお知らせが貼ってある。もうすぐだなぁと思って見ていると、その隣に貼ってある紙に小さな文字で昨年末に宮司さんの奥さんが亡くなったと書いてある。未だ54歳だ。20年ほど前に子どもたちの集まりでお手伝いしていた頃、こちらの奥さんとも顔を合わせていた時期があった。お若いのに、お気の毒なことである。さぞかし宮司さんもお心落としのことだろう。
 アメ横はどうしたんだというほどの人出である。正月が過ぎてもガラガラにはならない。しかし、お店の中が混んでいるわけではない。通りを歩く人はたくさんいるのに。その一角に人がワンワンしている食べ物やさんがある。なんだろうと見ると、小籠包はまだしも、他の食べ物は見慣れない中国料理だ。例の鶏の足まである。気がつくとそこで食べている人は中国の人ばかりだ。まるで中国の露店で飯を食っているのと寸分違わない。日本もここまで来ているということだった。
 ガード下の昼からやっている呑み屋の「大統領」は今やすぐ傍のビルの一階に大がかりな「大統領の支店」を出店している。そのあたりには今や東京ではごく普通となった立ち飲みのような呑み屋が何軒もできている。インフレ指向を自民党アベシンゾー内閣が訴える中で、この手の店は一体どうなっていくのだろうか。
 本日の散歩:8,800歩。