ほぼ足りてまだ欲 その先

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闘病

 今、私の友人の二人の男性が末期癌で苦しんでいる。二人とも大学の知人である。一人は先輩で、ひとりは私よりも若い。しかし、二人ともほぼ私と一歳ずつしか違っていない。普通にいったら同じ歳といってもおかしくない。二人とも、とても病に苦しむようなタイプではなかった。とても雑駁ないい方だけれど、何をやるにも活発だし、前向きだし、じめじめしたところもなくて割り切っていた。だから友人は多い。
 かれらがこんな事になるのであれば、もう少しこちらから連絡を取り続ければ良かったんだろうなぁという思いを持つ。こんな状況になってからようやく知ることになるとは思わなかった。
 こういう事実に直面すると、自分だっていつどうなるかわからないな、という認識を新たにする。どうだろう覚悟ができているのかと聞かれたら恥ずかしいばかりだ。