ほぼ足りてまだ欲 その先

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まがいもの

 そんなに何回も行ったことがあるわけじゃないけれど、アメリカという国はこれ全編「まがい物」の国だといういい方はどうだろうか。
 ま、その典型はDisney Landだろうけれど、そのどこからどこまでもが全部作り物な訳で、破れトタンの外装にしてもそれすら作り物で、あんな作り物は一体その素材の古さ加減とか、破れ加減とかよくまぁ作ったなぁと思うわけだけれど、その作られ方が念が入っている。だからそれが大評価だというこのスケールが一体どこで作られたのだろうか。これ、日本の誰かが真似をしようとすると予算が足りなくて全然念が入っていなくて、やたら嘘くさくて最低である。
 ところがこの嘘くさいまがい物という点ではLas Vegasのホテル群がある。そのどこまでもその嘘くささってのがある。その嘘くささを米国人は正に楽しんでいるのだろうか。それともそんなことを気にしていないというか、それに気がつきさえしないのが米国人だろうか。
 で、そんな博打場のいい加減にして、煽ってしまえばどうにかなるだろう感がそのまま日本のかつてのリゾートチェーンホテルにそのまま再現されていたことに気がついてしまったことがある。
 なにしろ米国では文化そのものがすべて借り物のまがい物なのだから、それを云ってもしょうもないというものかも知れない。ところが不思議なことに学問という点では何よりもかによりも理系から文系に至るまで何からなにまで本物が煮詰まるという点では他のどこよりも一歩先をいっている感があるのはなぜか。それは多分みんなが場を米国に移して発表しているからと云うことなのだろうか。それぞれのそれまでの場ではチャンスに恵まれないと云うことなのか。
 米国の奨学金社会の充実感は飛び抜けているといっても良いのではないだろうか。奨学金返還相談電話なんてものがテレビのニュースで語られるような社会では本物はなかなか育たない。どうして、この研究という分野での本物感が他の文化の借り物、まがい物感が満ちている米国の文化の中に成り立っているんだろう。