ほぼ足りてまだ欲 その先

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あれから

 あれからもう既に2年という月日が流れたわけだ。730日くらいになるのだろうか。なにもしなくても勝手に地球は自転を繰り返し、地球の周りを回って時間を費やす。その間何かをする気にならないと、2年間ぐらいでは何も起きない。家を元のように建てようじゃないかということになったら、きっとこの間に以前のようなたて混んだ家並みができていたのかも知れない。
 ところが今でもテレビで見ると住宅の基礎しか見えない。流されてしまったままになっている。なんで建てないのかと思ったら、また津波が来て同じような犠牲者が出ちゃってはいけないから、かさ上げをするんだとか、堤防を建てるのだとか、様々なことがいわれている。
 川にかかる簡単な橋に流されちゃったらそれはそれで仕方がないからすぐに掛けることができるようにしてあるというものがある。その橋には手すりもなにもない。あったらかえって流れの邪魔になる。
 どうしても住宅地が見つからない場合には、国がどこか希望する地域に土地を手当てして移住するとか、抜本的なことを考えないといけない。
 このままではなにもしないうちに5年でも10年でもあっという間に通り過ぎることになるだろう。
 ところが不思議なことに、放射能汚染を拡散し続けている福島第一原発については5年過ぎようが10年過ぎようが、東京電力にこんな具合に任せていては汚染が続くことになり、結果として東日本の住民はものの見事に被爆してしまうということになりかねない。
 なにしろ燃料がとっくにメルトダウンしてしまっていて高放射線化してしまっているのだから手の出しようがない。
 こんなどうしようもない状態に陥っているものに「もんじゅ」という施設もある。こんな状況なのに、まだ「再稼働」を意図している原発がある。これはもう頭が悪いとしかいいようがない。