ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

傲慢

 「災害に強い強靱な国土」とは一体何だろうか。どの様なことをどこにどうすると「強靱な国土」というものができるというのだろうか。国土の周囲を思いっきりコンクリートで固めたらいいのだろうか。それでも一度大揺れをしたら断層で、滅多滅多になってしまうのは誰の眼にも明らかだ。そうだ、断層を絆創膏のようなものでぺたぺたと貼り付けていけばいいのだろうか。
 それとも自然災害は起きてしまうのだから、彼がいう「強靱」というのは何を意味するのか。災害が起きた後で、その地域に住む人々に対する支援システムを完璧なまでに整備して災害が起きた時に備えるというのか。それは無駄に費やすことになる圧倒的な年数も使って、万が一に起きるその時に備えて保持するということになるのだろうか。そのシステムの根幹を果たす人的資源を自衛隊に求めたらいいのではないのだろうか。国防とはこの意味だとすれば話はぴったりだ。
 そうか、そういうことだったのか。アベシンゾーも凄いじゃないか。彼がいう「国防軍」というのは自然災害から国土を守る強靱なる「自然国防軍」だったのだ!
 もちろん彼はそんなことをいってなんぞおらない。土建ジャンルに金をかけてハード的国防工事に積極的に金をばらまくという意味に相違ない。
 自然災害を人間が押さえ込むことができるのかといったら、全くそんなことはできっこない。それをできると思っていること自体がもうすでに大きく間違っている。