ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

自炊

 この本は三冊シリーズになっていてこれが40-50年代。岩崎稔上野千鶴子北田暁大小森陽一 という名前が表紙にクレジットされている。で、彼らがそのまま書いたのかというとそうではなくて、座談があり、それぞれの人が書き込んでいて、インタビューもあるという点で薄れかかり、消えかかり、書き換えられてしまいそうな部分を記録しておくという点で意味があるのだけれど、この政権下では平気で発言の自由という言葉を振りかざして曲げられてしまいがちなものを押さえておかなくてはならないという点でも意味がある。
 この前に、60-70年代、80-90年代の二冊が出ているのだけれど、私の興味を引かないので、手にしていない。
 あ、そうだ!と思って書棚にひとまとめにして差してあった年賀葉書をえいやっ!といっぺんにスキャンした。清清した。
立川談志独り会〈第5巻〉

立川談志独り会〈第5巻〉

 平積みしてあった書籍の山の中から、これを見つけたので、これもやっつけた。500頁になんなんとするのである。
 で、この本をやっつけながら、ふと思い立って、そうだ、電子書籍にするのに最適な本は新共同訳の聖書ではあるまいかと思った。いやいや、それだったらもうとっくにあれなら商品化されているだろうと思ったら、案の定、前後編に分かれていて二冊で1,500円という値段でもうとっくに電子化されていた。
 こちら 小沢昭一著「わた史発掘 戦争を知っている子供たち」文藝春秋社1978年3月刊 1,200円。360頁。
 となれば、次はこれである。文庫になっているのだけれど、1978年刊行のこちらは図書館の廃棄本にて入手。
 いや、これは本当に面白いよ。行間から小沢昭一の声が聞こえて来ちゃう。挙げ句に麻布の時の話を加藤武と二人で話しているんだけれど、それも加藤武の声が聞こえて来ちゃう。あの野太い声が。こりゃ、自炊したんだか、YouTubeでも落としてきたのか、訳がわかんなくなちゃう。これは相当に影響を受けたものと見える。