ほぼ足りてまだ欲 その先

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人種差別

 当時新大陸にはなにしろ労働力が足りなかった。鉄道を敷設するだけでもあの過酷な労働に従事する人間が足りなかった。北欧からやってきた労働者の次にアジアからもやってきた。何しろ安い賃金でも彼らは働く。わずか一日に2ドルとか3ドルとかでも働く。そのうちに気がつくとどんどん増えてきた。農業にも従事する。安い。そのうち金を貯めて自分で土地を手に入れようとする連中まででて来た。ここで気がついた。ひょっとすると奴らにこの国をとられちゃうかも知れない。そうだ、国籍のない奴には土地は買えないってことにしよう。
 その国と戦争になった。何でも良いからあの連中の血を引き継いでいるもので西側にいるものは全員しょっ引いて閉じ込めてしまえ。え?子どもは米国籍を持っている?イヤ、かまわん、かまわん、奴らは何をするかわからんじゃないか。転住させるんだってことにすれば良いんだよ。
 「ジャップはもう帰ってくるな!」「黄色い奴らはもうたくさん!」
 1988年、米国は強制的に収容された人々に謝罪をし、賠償をした。人間は見境がなくなるとなにをするかわからない。
 この国にも見境がなくなった人たちが力を得ている現状を憂慮する。権力がそれを知って知らぬ振りをしていること、そしてそれを追求しようとしない国会議員達に腹が立つ。