ほぼ足りてまだ欲 その先

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東宝はパリ

 松竹がNew Yorkのメトロポリタン・オペラのPublic Viewingをやっている。前回私は大枚を払ってドニゼッティの「愛の妙薬」を見た。面白かった。しかし、まさかテノールのアリア、「Una furtiva lagrima(人知れぬ涙)」が終わった瞬間にスクリーンにむかって拍手する人がいるとは思わなかった。いい歌であることは間違いがないし、もちろん私もRoland Villazonのあれを聴いて一発でやられちゃったのだから、感動するのだけれど、市川歌右衛門が取り方と一緒にあの派手な衣装で駆け出すところじゃあるまいし、スクリーンにむかって拍手をしようとは思わない。
 で、東宝はパリのオペラ座のPublic Viewingをやっている。とはいってもあそこでオペラは概ねバスティーユだから、こちらも例外ではない。しかし、東宝のサイトを見るとガルニエの写真が出ていて、これはちょいとした羊頭狗肉ではある。
 今週は「カルメン」、6月に「ホフマン物語」「ファルスタッフ」だそうだ。入場料3,500円はガルニエの6月のヘンデルの「シーザー」の一番安い席25ユーロを€1.00=140円で計算した金額そのもの。