ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

右翼街宣車

 朝方どんよりと曇っていたというのに、みるみるうちに雲が消えていき、あっという間に快晴となった。谷中で一箱古本市をやっているから散歩がてらいってみるかぁ、ということになったものの、全部歩き通すのもなんだから、台東区の「東西めぐりん」で谷中まで一気にいってしまおうと思い立ったのが間違いの元。
 上野の区役所の停留所で待てど暮らせどバスはやってこない。そのうちに昭和通りの方で馬鹿馬鹿しいほどのスピーカーの声がする。それも何をいっているかわからない「わぁわぁ」としか聞こえないものだから余計にやかましくていらいらする。区役所の前の警察では誰も何も関心を示す気配がない。どう考えてもあれは騒音防止条例違反であることは明白だ。それでも右翼の街宣車に対して警察がくっついて走っているのは見たことがあるが、それを阻止して音量を下げさせるのを見たことがない。どうして右翼だとあれが許されるのか、不思議でしょうがない。
 例えば反原発のデモがあると、彼らなのか、在特会なのか知らないが、明らかにあの系統の人たちがこれ以上ないというくらいの音量のスピーカーを持ってきて「お前らはこの国を出ていけぇ〜っ!」と叫んでいても周りにいる公安はなんにもしない。ホームレス支援者を監獄にぶち込んだり、容疑のはっきりしないPC遠隔操作事件の被疑者を長期拘留はするけれど、彼らには決して手を出さない。これはどういうことを意味しているのだろう。
 バスがようようやってきて分かったのは上野駅公園口の駐車場に入ろうとする車の長蛇の列が交通を妨害していたのだった。それこそ、ここで車の交通整理をやりさえすれば、こうまで長蛇の列にならなくてもすむ。しかし、私たちは待つ時間が充分にある。
 谷中も霊園には墓参りに人たちが出ているようだし、夕焼け段々のところに行ったらびっしり人で埋まっていた。しかし、あそこはいくらでも抜け道がある。彫塑館前から言問通りにかけて歩き、そのままズルズルと歩いてうちまで帰ってきた。一人だと結構つかれるけれど、二人で歩いていると、なんだかんだと歩く。

 一箱古本屋でこんな面白そうな本を300円で入手。なにしろ「赤瀬川源平藤森照信他 路上観察学会編」と書いてある。これだけでもうすぐに買わなきゃダメでしょ?買わなかったら罰が当たる。

京都おもしろウォッチング (とんぼの本)

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