ほぼ足りてまだ欲 その先

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水は垂れてこない

アベシンゾーがビルマに行って仕切りにヨイショしながらインフラに投資するといって回っている。あたかも自分の金を使ってビルマに投資するかの如き態度である。いや、私達の税金をどうぞ遣っていただいて構わないのですが、一体全体君の真意がどこにあるのかをはっきり説明していただきたい。
これによって一体誰が得をするのかといったら、ビルマの政府、あるいは人民のような気がするけれど、実はそうではない。
一番得をするのは日本をはじめとするいわゆるグローバル企業の諸君だろう。なにしろこれで新たな生産拠点を準備することができるわけだ。その上、現地の政府、つまりビルマの場合は未だに軍事政権だけれど、だろう。その利権を彼らが必ずものにするに決まっているからだ。スタイルとしてはマルコス時代のフィリッピン政府とそれに対する賠償ODAの姿に非常に似ている。フィリピンの人民のためになったのであれば、なんであんなにたくさんのハイヒールをマルコスの夫人、イメルダが収集したりしていたのだろうか。
イヤイヤ、冗談じゃない。日本の各企業が儲かれば、日本国に税金がたくさん入り、各企業が日本で設備投資をするから日本の市場にその一部が回ってきて、日本国民が潤うという。そんなバカバカしいおとぎ話に付き合っている場合ではない。彼らが税金をどれほど払っているというのだろうか。かれらが日本にどれほど設備投資をするというのか。
つまり、日本国民の税金を使って、グローバル企業とビルマ政府要人に資するというのがこの実態だ。