ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

嘘をつけ!

 ニュースで流されて「嘘をつけ、どこを調査したらそんな結果が出るというのか」と私のtwitterのTL上では非常に評判の悪いのが、今日(2013年8月12日付)発表された内閣府の「国民生活に関する世論調査」(調査2013年6月時点)である。

現在の生活にどの程度満足しているか聞いたところ,「満足」とする者の割合が71.0%(「満足している」10.3%+「まあ満足している」60.7%),「不満」とする者の割合が27.6%(「やや不満だ」22.2%+「不満だ」5.3%)

 これでどっひゃ〜んとみんなひっくり返ってしまった。どこをどうこねくり回したらこんな結果が出るというのか理解不能

  • 調査対象(1)母集団  全国20歳以上の日本国籍を有する者(2)標本数  10,000人(3)抽出方法 層化2段無作為抽出法
  • 調査時期:2013年6月6日〜6月23日
  • 調査方法:調査員による個別面接聴取法
  • 調査実施機関:一般社団法人 中央調査社(1954年に時事通信社調査室と(旧)国立世論調査所を母体に、総理府が主務官庁の社団法人として発足。会長は時事通信社の社長・西澤豊。)
  • 回収結果(1)有効回収数(率) 6,075人(60.8%)(2)調査不能数(率) 3,925人(39.3%)−不能内訳−転居:365、長期不在:255、一時不在:1,499、住所不明:140、拒否:1,454、被災:0、その他(病気など):212(年齢別・性別回答率を見るともちろん高年齢、尚かつ女性ほど回答率が高いという点を考慮する必要がある。)

 それにしてもこの見解もそうだけれど、それをそのままバカのひとつ覚えのようなオウム返しにただ告げるだけのニュースも如何なものかと思うけれど、「満足している」はたったの1割に過ぎない。6割は「まぁ」「満足」しているといっている。これがこの種の世論調査のずる賢いところだ。歳がいってこの種の対面聞き取り調査に顔を出す人の多くは「もう本当に大不満だ!」という傾向にはない。「まぁまぁじゃないッすか」といったらもちろん「じゃ、まぁ満足ってことで」となるに違いない。本来的には「満足だ」「不満足だ」の二者択一にするべきなのだ。そうでなければこれを統括して「満足71%」と断じるのはルール違反だろう。
 その他にも「働く目的は何か」といったような、「お前に聞かれたくないわ!」といいたくなるような項目までも聞いている。これを政府がどんなことに使い回そうとするのか、気をつけていた方が良いかも知れない。
 詳細はこちらで公開されている。