昨日新宿に行ったのは8月1日以来のことで、従って西口のBook 1stにもそれ以来入っていない。それで入ったのだけれど、近頃は本をまともに読んでいないものだから、どこまで自分がチェックした本だったのか、チェックしていない本なのかが判然としない。ここのところ、本当にネットにとりついて旅のことばかり考えているものだから本に愛がない。
沢木耕太郎が書いた「キャパの十字架」について言及している人がいたので、その本を見に行ったら、それよりもその下に置いてあったこの本に目が行ってしまった。
- 作者: ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ,Yoko Kawashima Watkins,都竹恵子
- 出版社/メーカー: ハート出版
- 発売日: 2013/07/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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帯を見ると「1986年にアメリカで刊行後、数々の賞を受賞」「待望の日本語版」と書いてある。手に取ってみると、こんな事をいってはなんだけれど、なんだか自費出版版のような装丁である。元は英語で書かれた本だという。著者の略歴を読んでわかった。今の北朝鮮の羅南に住んでいた日本人一家が1945年に引き上げてきた状況を綴ったもので、著者は戦後米軍キャンプで働き、米国人と結婚してアメリカに暮らしてきた女性。
原題は「So Far From the Bamboo Grove」
ここに書かれている日本人が受けた仕打ちをもとに朝鮮人・韓国人を批判するのが横行しているらしいけれど、誠に不毛。むかう先はそっちではないはずだ。
〈玉砕〉の軍隊、〈生還〉の軍隊――日米兵士が見た太平洋戦争 (講談社学術文庫)
- 作者: 河野仁
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/08/09
- メディア: 文庫
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この本を抱えて立ち食い蕎麦の「梅もと」で冷やしとろろ蕎麦を食っていたら、同じ列の5つくらい左側で見たようなおっさんが食べている。こっちを向いた拍子に目があって、わかった。ビシビシと斬りながら上手い具合に放送界を泳いでいるジャーナリストといわれている須田慎一郎だった。忙しいおじさんがこんなところで飯を食っていると栄養が偏るよ。サングラスをかけて出て行ったのだけれど、余計に目立つ。