トム・ハンクス、スティーヴン・スピルバーグが制作総指揮に名前を連ねるテレビ連続ドラマ「The Pacific」をWOWOWが放送していた。私はほんの少ししか見ていないけれど、かつてのコンバットあたりのテレビ連続ものとは遙かに一線を画しているのはその戦闘シーンのまごう事なき臨場感なんだろう。戦争というものは所属する国は敵対しているとはいえ、現場では確かにひとりたいひとりの人間同士の殺し合いであって、それ以外の何者でないということを、どうだ、君は本当に耐えて相手を殺す気があるのか、とちゃらんぽらんな、いわば「似非愛国者」に現実を突きつける。
見続けるのは大層辛い。しかし、「戦争」はデジタルゲームではなくて、人間が人間をこの手で殺すということに他ならないことを知らしめる。
