ほぼ足りてまだ欲 その先

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やっぱり産経

変見自在 マッカーサーは慰安婦がお好き

変見自在 マッカーサーは慰安婦がお好き

 この本を読んではいない。読んではいないのに批判できるのか!?という話だけれど、新潮社のサイト(こちら)を見てビックラこいたのだ。

教科書には絶対に載らない、歴史の真実。世にあふれる定説を疑え!
今や「性奴隷!」と騒ぎ立てる、かのアメリカ総司令官の初仕事は、日本に慰安婦を供出させることだった――。中国が唯一逆らわない国、味覚オンチ国家が仕切るTPPのワナ、中東の「日本敵視」はウソ、本当の「維新」とは何か、日本叩きのルーツはあの国……本書を読めば、あらゆる事象の真実、正しいものの見方が分かります。

 著者は高山正之といって元産経新聞記者。「立ち読み」で目次が読めるのだけれど、それを見ただけでこの著者がどれほどいわゆる歴史修正主義者という、この国の汚いところは全部周辺民族のせいで、自分はどこまでも正しいという思い込みで孤立したがっている偏向した思想の持ち主なのかということがわかる。とにかく自分たちがやった悪いことは証拠を持ってこい、悪いのはお前たちだといい散らかしている。
 このサイトに書かれている「日本慰安婦を供出させる」という話は多分特殊慰安施設協会(RAA)を意味しているのだろうと想像されるけれど、これは米軍からの要請によって作られたのではないことはもう既によく知られていることだ。頭からねつ造しようとしている姿勢が見え見えではないか。
 この本は週刊新潮に彼が連載していたものをまとめたもののようだ。私は新潮社が刊行している季刊誌の「考える人」をこれまで高く評価してきたのだけれど、同じ出版社から刊行されているものとはとても思えない。新潮社のスタンスは間違っている。