ほぼ足りてまだ欲 その先

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中身は空

首相は19日、視察に立ち会った広瀬社長に5,6号機の廃炉を要請するとともに、(1)廃炉に向けた予算確保(2)貯蔵用タンク内の汚染水の期限を定めた浄化−を求めた。
 これに対し、広瀬社長は事故対応の費用について「既に引き当てている一兆円にプラスして一兆円を確保する」と説明。汚染水問題についても「2014年度中に浄化を完了する」と伝えた。(東京新聞2013年9月20日 朝刊)

 ここで東京新聞も書いているけれど、5-6号炉なんてもう現在の福島第一原子力発電所の構内を見たら再稼働できる環境にないことは一目瞭然のことであって、何を今更検討するっていうんだと、彼らの狸芝居につきあっている暇はない(ん?今つきあってるなぁ)のだ。
 プラスの一兆円は一体どこから出てくるというのだろう。そして、汚染水の浄化をあとわずか一年で完了すると言い切る根拠は一体どこら辺にあるというのだ。今でも汚染水の全体像がつかめていないじゃないか。手前に流れ込む地下水を全部くみ上げてプラントに行かないようにして、それを海に流すと、テレビで説明を聞いても理屈はそうかも知れないが、実際にできると誰が信じるのだろう。
 つまり彼らの深刻ぶった表情も含めて、おおよそ狸の芝居に過ぎないのだ。今朝のような地震が何度も起きたら、すぐさま地球全体に影響が及んでしまう状況をどう考えてもコントロールできていると表現することはできない。実に空疎で愚かな、連中でほとほと苦々しい。

追加

 茂木のちゃらんぽらんが5-6号炉の廃炉によって廃炉の練習ができるし空き地になったところが汚染水のタンクに使えると発言していたのだけれど(もちろんテレビで見ただけ)、1-3号炉の状況と5-6号炉の状況が如何に違っているのかを認識できていないだけでなくて、5-6号炉の廃炉がそんなに簡単にチャッチャと終わることができると思っているらしいところが、ちゃらんぽらんの所以なり。