ほぼ足りてまだ欲 その先

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責任はどこに

 柳沢協二・元内閣官房副長官補は31日午前、衆院国家安全保障特別委員会での参考人意見陳述で、小泉政権が米国のイラク戦争を支持した根拠の一つだった大量破壊兵器の存在について「私も間違えていたが、当時みんなが間違えていた。政策決定者の方向性に情報サイドが引っ張られた。そうならないように気をつけていかなければならないというのが、最大の教訓だ」と認めた。(朝日新聞デジタル2013年10月31日14時00分)

 気楽なものだ。「間違っちゃっていた」のである。「みんなが間違っちゃった」のである。だから、しょうがないのであろうか。

柳沢氏は「政策決定者がある政策目的のために必要な情報を、資料提出義務でもって求めた場合、その意に反する情報を上げるというのは、人間のやることだから、ちょっと難しいこともある」(しんぶん赤旗2013年11月1日)

 つまり意図的な方向へねじ曲げることは多々あることであって、「そうならないように」気をつけるったって、そんなことをする賢明なる議員、高級官僚が自民党公明党の議員、現在の霞ヶ関官僚の中にいるかといったら、全くそんなことは考えられないだろう。それはここまで生きてきたら容易に理解ができる。
 柳沢がいっていることをそのまま具体的にいったら、日本という国はしょうがないけれど、そんな方向に容易に動いていっちまうんだということだ。
 だからこそ、事柄を政府のいいように秘匿してしまうことを許すようなバカ野郎な法律を制定させてはならない。こんな法律は憲法に明らかに反している。
 この際、当時の政府、関係官僚は個人名を上げて、その責任を追及しなくてはならない。官僚は責任を追及されないという仕組みも改めなくてはならない。そんなバカな話はないだろう。

 それにしてもこの国家安全特別委員会の衆議院TVにおける画面の乱雑さは如何なものか。