ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

朝一番

 一昨日、コレステロールの薬を貰っている医者のところに先月やった区の健康診断の結果を聴きにいった。すると、医者が前立腺癌の検査指数が高いから総合病院にいって診て貰えと紹介状を書いてくれた。
 多分相当に待たされるんだろうと、読みかけの本とイヤフォンラジオを持って朝一番にいった。初診の人は詳細を書いた紙を持ってここに座っていて下さいと書いてある。そんなバインダーに順番の番号が振ってある。一番前のものをとって椅子に座り、めくるとなんとその用紙にはもう既に誰かの詳細が書いてある。なんだこれはと通りかかった職員にその旨いうと、彼女は私がどうしたらいいかを云わずに、そこに書いてある外国人の名前を叫び探し始め、私には「ちょっと待って」というのだ。おいおい、そりゃないだろう。
 結局それは全く診察券も持っていない、まさに初めてこの総合病院に来た人が対象で、その外国人は訳も分からずそのまま置いて帰っちゃったらしい。そりゃ言葉がネイティブで流暢にわかるこの私ですら、次に自分が何をして良いのかわからないんだから、外国人の人が訳分からずにどこかへ行ってしまうのも仕方がない話だ。
 診察券を持っていて予約を持っていない患者が並ぶところへ行くと、私の前は50前後と思しき男でこれが煙草の匂いと昨日の残りの酒のような匂いを醸し出している。後ろはさっきからずっとゴホゴホいっている40代後半のおばさんだ。いかにも病院である。
 外国人がどんどん入ってくるとこの辺も難しいことが起きるだろうなあ。
 生まれて初めて泌尿器科にいってみると、受付にはまさに私と同じような年齢の爺さん連中がゴロゴロといる。こいつらがまた長椅子にちゃんと座っていない。デレデレと座っていて、他に人が来ても詰めるということができない。多分こいつら全員が私と同じ前立腺の疑いが濃厚な輩ならん。
 先生はなるほど噂通りの物腰の柔らかい、還暦直前くらいの男性の先生。ハッキリしたのはとにかくPSAの数値が5.0を上回ってしまったのだから、細胞をとって病理検査するしか方法がない。そのためには二泊三日の検査入院をして絶食、直腸を洗浄してそっちから針で採取するという。うわっ!痛そうだなぁ(麻酔するに決まっているんだけれど)、あとが大変そうだなぁ、と思った途端に急激に胃のヘンがずぅ〜んと重たくなってきて、気持ちはドォ〜ンと落ち込む。医者は「さぁ、今決めましょう、いつにしましょう」と迫ってくるんだけれど、いやいや、そんな今すぐ迫るなよと、「一度帰ってからお返事します」と帰ってきてしまった。
 やらなきゃならない検査だろうけれど、今すぐ年内になるかも知れないそんな入院検査はイヤだったのだ。経験者と電話で相談してみると、やっぱり結局検査だけはやらなきゃしょうがない。
 昼飯の調理を始めて、ガスをつけっぱなしにしていることに途中で気がついた。ちょっとまずいのだ。