ほぼ足りてまだ欲 その先

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名作

 昨日の猪瀬直樹に関するエントリーにEPOM様より戴いたコメントで、作家の丸山健二のブログをのぞき込んで驚いた。
 彼の書く文章も痛快なのだけれど、先月彼は「白鯨物語」の超訳を眞人社から刊行したばかりなのだそうだ。
 つい先日米国の某街の本屋、古本屋を巡ったときに、Herman Melvilleの「Moby-Dick」が未だに平積み台に何冊も載っているのを見た。「今更なんで古いあの本に関する書物がこんなに何種類も刊行されるのだろうか、アメリカ人はあの「白鯨」に何か特別な郷愁とか思い入れとかを持っているのだろうかと大いに不思議だったのだ。ヘミングウェイの「老人と海」みたいなものだろうか。それにしても「Moby-Dick」が刊行されたのはなんと1851年で、150年は経っているわけだ。
 しかしながら、八木敏雄訳の岩波文庫がなかなかな評判を博してきたかの如きレビューがありながら、丸山健二の決意がどこにあるのか、知りたい気がしてきた。