ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

 今日、明日の二日間、駿河台下の東京古書会館地下ホールで新宿古書展をやっている。早稲田の古書店の人のブログを追いかけているとここでの古書店の情報が必ずわかる。昔は良くいったのだけれど、家の中が片付かないといって非難囂々なので、購読自粛中なので滅多にいかなくなった。今、探している本は手に入らなかったけれど、摩訶不思議な本が手に入ったから良いとする。全部で4,450円を散財。



風船爆弾―純国産兵器「ふ号」の記録

風船爆弾―純国産兵器「ふ号」の記録

 ほうらね、やっぱりこの辺を追いかけて書いた人がいるってことだ。これまで伝聞のようにしてオレゴンでは相当な被害を受けていたから、未だに恨んでいる人がいるんだよと人にいってきたけれど、これで証明できるだろう。400円。

太平洋戦争とは何だったのか―1941~45年の国家、社会、そして極東戦争

太平洋戦争とは何だったのか―1941~45年の国家、社会、そして極東戦争

 著者は英国人である。この書物と、前述した「風船爆弾」の前の持ち主はどうも同じ人間であるらしい。何点も関連したような新聞記事(その殆どが産経新聞)にマーカーで印をつけた物を本に挟んであるのではなくて糊付けしてあるし、そこに書き込んである文字も似ている。600円。
 
日系人を救った政治家ラルフ・カー―信念のコロラド州知事

日系人を救った政治家ラルフ・カー―信念のコロラド州知事

 今年の7月に出版されたばかりの著書。ラルフ・カーの名前は以前から聞かされていた。日系米国人にとっては忘れてはならない名前だと覚えているが、こんな本が出ているのは知らなかった。序文を書いているのは元駐米日本大使だった藤崎一郎。著者は1969年生まれ。これまでにエミー賞受賞20回。本著は米国では2008年に刊行されたもの。訳者は1950年生まれ。慶應義塾大の移民論の教授。2,200円。

ビル・アンダーソンの昭和史: 日本軍の捕虜から世界企業NCRのトップへ

ビル・アンダーソンの昭和史: 日本軍の捕虜から世界企業NCRのトップへ

 原著は1991年に米国で刊行されたもの。著者は中国生まれの英国人で、戦争中の三年半を日本軍の捕虜として過ごした後、NCR(当時は「ナショナル金銭登録機」と呼んだ記憶がある)で出世する。訳者は1971年にそのNCRに就職した経験を持つ。訳者は東外大出身。「ライシャワーの昭和史」を訳している。450円。

黄禍物語 (1976年)

黄禍物語 (1976年)

 1976年の刊行。今は岩波現代文庫に収録されているらしい。著者は旧制一高-東大法。1922-1983。刊行当時は明大教授。猪瀬直樹は明大大学院時代のゼミ生。「黄禍」という文字に反応して入手。200円。

戦後を生きる意味

戦後を生きる意味

 1981年刊行。15本収録。鶴見俊輔が古本屋にでても論集といったものを見受けることは滅多にない。鶴見の名前があればすべからく入手するべし。200円。

昭和の軍閥 (1969年) (中公新書)

昭和の軍閥 (1969年) (中公新書)

 今は講談社学術文庫になっているものと同じだろう。保阪にもあるけれど、この観点をきちんと押さえておかないと、昭和に入ってからの帝国陸軍を理解するのははなはだ不可解になる。値札が外れて価格不明。多分100円。

戦争の日本近現代史 (講談社現代新書)

戦争の日本近現代史 (講談社現代新書)

 著者の授業の形態を取ったものとなっている。「それでも、日本人は「戦争」を選んだ」が2009年だからそれをさかのぼること7年。300円。

 休日のスズラン通りは食い物屋がことごとく閉まっておって、ならば「キッチン・ジロー」でシーズンでもあるし、牡蠣フライを喰らってやろうと思ったら他が開いていないんだから満席の様子である。しょうがない空腹を抱えたまま家に帰ろうかと地下鉄の入り口に向かっていくと、「小諸そば」の看板に「ヒレカツ、美味しくなりました!」なぞと書いてある。「ヒレカツ」が食べられるところがなくなって、ヘンなところに入ってロースカツだったらイヤだからと食べずに来たけれど、お〜、ここでヒレカツに遭遇できるとは!と勇んで入り、空腹の余りひれカツ丼セットを押した。しかも注文の時に、「冷たいそば」を所望してしまった。この寒風吹きすさぶ中でである。直後に入ってきた客が「温かい饂飩でセット」を発注したのを聞いて、大いに後悔した。
 ヒレカツは一口カツの状況で、それが三つ載って卵でとじてあった。これならミニカツ丼セットで良かったなぁと反省。670円。