WOWOWは以前からニュー・ヨークMetropolitan Operaからの録画中継を夜中にやっていて、古い物だけれど、果敢な挑戦をしている。
しかし、残念ながら（歌舞伎もそうだけれど）テレビで見るオペラくらいつまらない物はない。なにしろ臨場感がないからありがたみがない。ありがたみなんてどうでも良いんだけれど、CDで聴いているよりもマシだけれど、ドキドキしない。だから折角METが頑張って各地の映画館でやっているものも1-2回行っただけで行っていない。
それが今日は午後の時間に2007年と随分昔のものだけれど、「オーディションのドキュメント」なるものを放送していた。これはとても面白かった。ひとりひとりが素晴らしい歌い手だけれど、ドキドキし、自分をリラックスさせようと試み、失敗したといってはガックリ来て、とにかく終わった、これで良い、なにしろMETで歌ったんだ！と誇らしげな人もいる。
最後に残った11人から6人が呼ばれて入選となったけれど、彼らひとりひとりの気持ちが見えて楽しかった。
多分日本の番組だったら、これに彼らの家族を引っ張り出そうとするんだろうなぁ。そんなところがなくてスッキリして楽しめた。
