ほぼ足りてまだ欲 その先

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冬の大会

 冬の国民体育大会というものがある。日本という国は北東から南西に長いから、全部の県からこの大会に参加できる訳じゃない。フィギュア・スケートやショート・トラックはまだしも、スキーや、モーグル、ジャンプ、スピード・スケートや他の競技は殆ど雪国県出身者が活躍する。沖縄や九州、四国や太平洋側の西日本なんかはそうした雪国出身者が就職してきて選手となるくらいか。そういう点は冬のオリンピックも一緒だ。アフリカや南半球の選手はかなり不利だ。
 そういえば長野オリンピックだったかのショート・トラックでオーストラリア人の男子選手が先をいく選手たちが絡まって転がり、その横をすり抜けて金メダルというのがあって、テレビは大騒ぎだった記憶がある。
 細川護煕は確か熊本県知事だった時代に国体に選手として行ったことがある。その時の大会の開会式で挨拶をしたのは細川の知人たる髭の三笠宮殿下だった。彼は開会式の挨拶で細川を意味するような挨拶をした。正確なことは全く覚えていないけれど「みんなそんなムキにならないで、某県の知事選手に勝たせるくらいの気持ちがあっても良いんじゃないか」的なことだったのではなかったかとうっすらと記憶している。公私の混同だと思った記憶がある。
 静岡県にいた時に某市の冬の市民大会でスラロームに出たことがある。うちのチームが優勝しそうだったのだけれど、小樽出身の新入社員がインカレ出場の実力でぶっちぎってこりゃ団体優勝かと思ったら、彼はフライングしたとして失格になったことを知った。かつて静岡県を代表して国体に行っていた地元チームが沽券に関わるといっていたことを知ってやられたと思った。彼らはヤマハが本格的にスキーに進出して選手を集めてからすっかり国体に行かれなくなってしまっていた。
 札幌オリンピックの時に、台湾の選手がスラロームで後ろからスタートした他国の選手に抜かれて失格した。ジャマイカボブスレーチームが宿舎にこもっていて体重オーヴァーで失格した話はよく知られている。