まぁそれほど大げさな話じゃないのだけれど、朝一番に温泉の大浴場に入りに行ったら、一人爺さんが入ろうとしている。どう見ても70歳くらい。戦中の生まれだろうか。このジジイがなんと前を洗わずに湯舟にじゃぶじゃぶと入って行った。あっと言う間だった。何処かのお殿様なのだろうか？
その後から比較的若い男が入ってきた。私がいう「若い男」なんだからたかはしれている。彼はきちんとカランにしゃがみこんで洗って入った。
ところが驚くべきことにその後に入ってきた、これまた70歳前後とおぼしきジジイがこれまた、じゃぶじゃぶなんである！これは一体何が起きているのかしばし唖然とした。若いにいちゃんなら未だしも、(それはそれで腹が立つんだけれど)この国は本当に文化だなんだなんて言うものはどうでも良くなっちゃっているのであって、ジジイからあんちゃんまでどうでもいいんであるらしい。これじゃ、一国の総理が見え透いた大ウソをつついても平気で支持されるのも宜なるかななんである。
