ほぼ足りてまだ欲 その先

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チャールズ・カズンズ

 旧日本軍の捕虜だった元シドニーの放送局2GBのアナウンサー。戦争末期に東京から連合軍に向けて放送されたラジオ番組「ゼロアワー」の制作に携わり、東京ローズとされたアイバ戸栗とも接点があった。
 戦争終結後豪州へ帰る途中で連合軍から戦犯容疑で呼び返される。豪州へ帰国後も国家反逆罪の容疑で裁判被告となり、結局無罪となる。後にアイバ戸栗のサンフランシスコでの裁判にも証人として出席。
 彼のことを数年前に外務省が招聘した豪州人の元日本軍捕虜の人たちに彼のことをどう思うか尋ねると、口を揃えて「許せない」といっていた。自分たちが捕虜として過酷な取り扱いを受けていた時に、見方を裏切るような宣撫放送に従事したことを許す気はないと。意外だった。カズンズは番組中に日本人にはわからないサインを含めていたと証言してもいる。
 この質疑をその場で聞いていた某研究者は、これは油断していると書かれてしまうと思ったのか、翌年に某紀要にこの件をさっさと簡単に書いていた。
 目端が利かないと自分の存在感を保っていけないと思っているのだろう。もっと深く調べて欲しいものだ。