ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

こっちこそ

 自民党の大分1区選出衆議院議員衛藤晟一(66歳)内閣総理大臣補佐官安倍晋三首相の靖国神社参拝後に失望声明を発表した米国について「むしろわれわれが失望だ」と批判し、「安倍政権は、民主党政権で崩れた日米関係修復に非常に大きな力を割いてきた。米国は同盟関係にある日本をなぜ大事にしないのか」と強調。「米国はちゃんと中国にものが言えないようになりつつある。米国の声明は、中国に対する言い訳にすぎない」と発言したことについて、官房長官は「あくまで個人的な見解だ。日本政府の見解ではない」とし(東京新聞2014年2月19日 夕刊)、衛藤晟一YouTubeでの発言を取り消し、アップしていたYouTubeを削除した。
 非常に危険な匂いを嗅ぐ。「まさかそれほどのことではないよ」という反応がこの国では大半ということになるのかも知れないけれど、彼のこの行動はまさにかつてのこの国のムードを思い起こさせる。日露戦争が終わって対ロシア戦後賠償交渉でわが国は領土や租借地権をロシアから取り上げたものの、賠償金そのものを手にすることはなかった。実はもう疲弊していて、ここで決裂して戦い続けることが不可能だった日本は妥協した。しかし、国民はこれに納得しなかった。このあたりから、どんどん他国何するものぞの雰囲気が醸成されてきた。そして国連を脱退するにいたって国民は歓呼の声を上げて松岡洋右を迎えた。
 当時の単なる乱暴な国際感覚が衛藤晟一の今回の態度に表れている。アベシンゾーが引き起こしているNHKの首脳陣の傲慢な態度が彼に力を与えているといっても良いかも知れない。籾井某の国会での答弁の姿をできるだけ画面で見ていただきたい。新聞やテレビでのテキストによる彼の発言ではわからない傲慢さが彼の態度に出ている。今、まさにその態度で国連で演説してみよといってやりたい。国際社会で通用する価値観をバカにすると、それはそのまま国の威信にかかってくる。その点で、アベシンゾーを中心とした彼らの態度はこの国を貶めている。