自分と同じ生活圏で同じような習慣で生活している人には概ね似た様な価値観があるから暮らしやすい。それでも、所々で「あれ?」と思うようなことがある。
ましてやそれまで生まれて育った場所が全く違うところの人だったら、これは理解するのにのっぴきならないほどの想像力と許容力がいる。
ことに食事や、感情の表現なんてものは驚くほどの違和感が生まれたりする。あの人はものの食べ方が汚いからいやだ、なんてことだって平気である。ところが向こうは思わずこんなにぐしゃぐしゃにして食べてしまうくらい、あんたの料理は旨いぞという習慣だったりする。熱い飲み物は思わずすするけれど、そうされると気持ち悪いという習慣の人たちだっている。
顔に直ぐに感情を表すことが相手に警戒心を起こさせないんだって人もいるけれど、やたらに顔の眉間に皺を寄せられると怖いねぇという人だっている。
だからってこの人が悪意のある人だという受け取り方は正常じゃない。
殆どの人種差別ってのはこんなところから始まっている。