ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

JR北海道

 昨日の、というよりも今朝未明のテレビ朝日テレメンタリー」は「JR北海道の憂鬱」という放送だった。さんざん保線工事に手を抜いた挙げ句に脱線事故や、車両火災が相次ぎ、結局ばれたのは殆ど脱線してもかまわないという思想の上に成り立っている鉄道会社の恐ろしさだった。
 この番組の切り口はその多くの原因を作り出しているのは最大手労働組合がこの会社の悪の要因だということのように、全くの門外漢たる私の目には映った。ということはこの番組が訴えたいのはこの点なんだろう。
 この会社には今現在4つの労働組合が存在し、第1組合のJR北海道労組( JR総連系)には80数%の社員が参加していて第2組合のJR北労組(JR連合系)、そして国労道本、建交労道本部といがみ合っている。
 なんせ他の組合に属している友達を結婚式に招待したといって文句をつけている画面が出てくる。「友達を呼んで何がいけない!」「組合が違っていて友達の訳がないだろう!」と。つまり、組合の崩しあいなのだ。
 第1組合の委員長がインタビューに応えるが、もうまさに枝葉末節の話で、組合の勢力争い以外に視点がいっていない。その上、「これと安全とは全く関係がない」としらを切る。この傲慢さはかつて仕事の現場でよく見た傲慢さそのもので、こんな輩が鉄道会社を追い込んでいるのかと思うとここさえどうにかすれば良さそうに見えてしまうのだけれど、こんな形の経営をせざるを得ない状態に放置したのは彼ひとりの責任ではない。
 こうした問題を積み残したまま、民営化した体制だ。国鉄の民営化で一体誰が得をしたのだろうか。利用者たる国民はもちろんそれまで享受していたサービスがなくなったり、低下したのだから得はしていない。労働者はそれによって職場を失った人がひきも切らない。じゃ、誰なんだ?
制作:北海道テレビ
毎週月曜日、午前3時10分からの放送。こんな時間に放送している理由は一体何だろうか。